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2022.10.09

竹田写真館の十周年展 特別公開 10組の家族写真 06


親御さんの一年はほとんど変わりません。

でもお子さんの一年には毎回毎回、
本当にびっくりしています。

というのも来られる前に
今までのお写真を見ながら、
ある程度の予想をしているのですが、
ほとんどのお子さんが、

その上をいきます。

大体、最初のお出迎えの挨拶が
「こんにちは!」とか
「ありがとうございます!!」ではなく

「おおきなったなぁ〜」
「めちゃ背ぇ、のびてない??」
から始まります。

体だけでなく、

めちゃめちゃシャイで、
心を解くのに時間をかけて撮影に臨んだ、
そんなお子さんが
ある年から入ってくるなり
「おっちゃーん」と太ももの上に座ってきてくれたり、

その逆もあって、
今まですごく親しげにしてくれてたのに
ある年から、急によそよそしくなったり。

でもこれは両方成長で、
自分自身でも思い当たることがあります。
体も成長するけど心も成長していく。

そしてそんな皆さんの変化を切り取る。

毎年お越しいただけるお客さまは
それだけたくさんの変化を残せますから
当然嬉しいですし、

毎回その年々のお話を伺いますから
よりたくさんのことを知ることができます。

下手したら親戚のおじさんより
会っているんじゃないか
詳しんじゃないか
と思うこともあります。

おかしな話ですが、
撮影するよりも会ってお話しすることに
比重が移っていってるような錯覚にも陥ります。

でもそんなうれしいお客さまと
同じくらいで
数年ぶりにお越しいただくお客様も
実はすごく嬉しいんです。

竹田写真館のこと
覚えてくださってたんだと
嬉しい気持ちになりますし、

前回の撮影
ちゃんと喜んでいただいてたんだ
ということに安堵するからです。

「毎年来れてなくてすみません」
と何か申し訳なさそうな方もいらっしゃいますが、

いえいえ!!
僕はこのような気持ちでいます!!

「毎年撮る」ことは
ノルマではなくテーマです。
大事なのは通っていただける
ことだと思っています。

ただ時間が経ちすぎると
お子さんの成長に
僕の予想と思いが全く追いつかなくて、

玉手箱かタイムマシーンか。と

当然ながら、さらにびっくりします。