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2017.01.17

移転にまつわるお話

第3話『チーム竹田写真館結成』

物件を探しながらの二年半。
何となく移転してからの写真館像も理想を込めてぼんやりと思い描いてはいました。
とはいえ、いざ物件が決まると一気に現実の物として形を作っていかないといけません。
金銭的にも物理的にも出来ることと出来ないこととが、目に見えて白黒線引きされていきます。
これは本当に苦しくて、やっぱり何でも想像している時が一番楽しいもんだなとナーバスになりました。
そんな制限のある中でも、しっかりとした設えのものにしたいという思いは最初からありました。
設えをきちんとしたものにすることは、決意表明であり、
その思い(初心)を再確認し、ここまでお世話になった方々や様々なことへの
感謝を忘れない為のものだと思います。
何よりわざわざお越し頂くお客様をおもてなしする気持ちの現れだと思います。
そしてそうして出来上がった大切なモノに囲まれて一緒に年を重ねていくことは、
物が溢れ使い捨てになり、修理するより買った方が安いという違和感のある時代において、
すごく大切なことだと思うのです。
場所が無くても携帯一つあればなんでも簡単に始めれてしまうこの時代。
勿論始めることも大切なことですが、そもそも続けて行くことの大切さに重きを置きスタートした写真館。
きちんと場所を構えることになり、より一層その思いは強いものになっていきました。

そんな大切なモノを作るにあたって、素人の自分がなにかするのではなく、その道のプロの人とお話しして作って頂く。
これは自分もプロとして写真でご飯を食べている以上、その関わりを持つ大切さは常々実感しています。
それもせっかくなら自分が良く知っている、また知ってもらっている近しい人で作って頂きたいという
気持ちでチームを結成しました。勿論チームというのは大袈裟で僕の心の中だけですが、、、。
内装を手がけて頂く『PERMILL DESIGN』松本和也さんと4月のうちから何度となく打ち合わせを重ね、
少しイメージが見えてきたタイミングで建具什器を手がけて頂く『粂井製作所』粂井仰君、
お披露目会のご案内を手がけて頂く神崎奈津子さん。
皆さんに貴重なお時間頂戴しまして一度集まって頂き、一緒に物件を見に行き、
お披露目会当日のケイタリングをお願いするペコちゃんのお店『コップにおさけ おさらにごはん』で
一緒にランチを食べて結束を深めるのでした、、、。

PERMILL DESIGN
粂井製作所
神崎奈津子さん
コップにおさけ おさらにごはん