1.17
阪神大震災から26年。
今でもその日のことを鮮明に覚えています。
当時ちょうど二十歳だったのですが、
まさに成人式を終えて少し経ったタイミングでした。
両親のおかげで何不自由なくその年を迎え、
将来のことに対しても漠然としたことしかなかった
のんびりと時間を浪費しながら日々を過ごしていました。
でもこの災害を近くで経験して、
人の命の儚さであったり
当たり前にあったものが一瞬の自然の力で、
脆く崩れ去ってしまう現実を目の当たりにして、
自分もいつ死ぬかわからない、
後悔しないように一生懸命生きないといけない。
初めて自分のお尻に火がついた瞬間でした。
そして亡くなられた多くの方々に対しての
二十歳の自分ができる
せめてもの行動でもありました。
その後、思い立ったら行動するというのが
身についてきたように思います。
そしてその後、当時は想像もしていなかった
今の職業につくことも、
東日本大震災を機に写真館を始めることも。
今思えば全てつながっているように感じます。
阪神大震災で心に突き刺さった、様々な現実が
今ある自分の原点だと思います。
毎年そのことを忘れないように、
亡くなられた方への黙祷と、
今あることへの感謝と。