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2019.03.11

津波、写真、それから LOST & FOUND PROJECT



3.11以降、津波で流された家族写真やアルバムを拾い集めて、
洗浄、修復し持ち主の手もとに返そうというプロジェクトが
被災地各地で一斉に立ち上がりました。
「思い出サルベージ」も宮城県山元町で
被災した写真を一枚一枚洗浄し、複写、
データ化検索できるようにする活動を始めます。
その活動はやがて、中心人物の写真家の高橋宗正さんのアイデアで
ダメージの大きな写真を世界各地で展示し、
寄付金を募る「LOST & FOUND PROJECT」へと進展していきます。
この一冊は、被災写真155点とともに活動の記録が収められています。

「写真に何ができるんだろう?」
大きな災害に見舞われた中なぜ人は写真を拾い集め、
持ち主に返そうとしたのか。
東日本大震災はもちろんのこと。各地で起ったこの活動は、
漠然と考えていた将来に
自分が行動を起こしていくために
本当に大きな大きな力で背中を押して頂いたと思っています。
東日本大震災と、この活動がなければ写真館をやっていなかったかもしれません。
自分はカメラマンとして、他の方向に向かっていたかもしれません。

今日は少し立ち止まって大切な人や事、物について
考えて感謝する1日にしたいと思います。