FRANK MATSURA
先日京都での撮影の空き時間に
Books & Thingsさんにお邪魔してきました。
写真館の資料になるようなものをと
探していると一冊の本を差し出して下さいました。
タイトルは『FRANK MATSURA(フランクマツラ??)』
お話を伺うと1901年、27歳で単身アメリカに渡り
ワシントン州の奥地オカノガンで
写真館を構えた松浦栄という方の残した写真をまとめた一冊とのことで、
そんな時代に日本人がアメリカで!とビックリしました。
その後一度も日本の地を踏む事なく
生涯独身のまま39歳で結核で亡くなるまでの僅かな期間で、
開拓者や先住民のポートレイト、風景写真など
西部開拓史研究の資料としても極めて貴重な
1350枚以上もの写真を残したそうです。
写真館の店主というよりはジャーナリストとして
歴史の一旦を切り取っただけではなく、
「MATSUURA」ではなく「MATSURA(マツーラ)」と名乗り
好奇心旺盛で、ユーモアがあり、ジェントルマン。
そして小柄ながら、男前。
率直で表裏のない人柄から
白人からもインディアンの人たちからも
「フランク」と呼ばれ愛されたそうです。
葬儀には沢山の人々が訪れ、教会では収容できず会場が変更されたほど、、、。
アメリカの小さな町の人たちの記憶に刻まれた日本人を、
知る事が出来て本当に嬉しかったです。
Books & Things
京都市東山区古門前通大和大路下ル元町375-5
TEL 075-744-0555
http://andthings.exblog.jp
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不定休