Diary | 繋がり

2022.10.11

竹田写真館の十周年展 特別公開 10組の家族写真 08






ご近所の方もいらっしゃれば
本当に遠方からお越しいただく方も
いらっしゃいます。

近畿一円、
兵庫の真ん中からの方もいらっしゃれば、
大阪の南の方、京都の北の方、
滋賀から、奈良から、和歌山から。

福井からお越しいただく方もいらっしゃれば
大分から、静岡から、広島から。
そして愛知から、神奈川から、
また東京から、

一番遠い方で宮城から
お越しいただいた方もいらっしゃいました。

山ほどある写真館の中から
わざわざこんな週末だけの
大阪の小さな写真館めがけて
お越しいただけて

めちゃくちゃ嬉しいです。

近くても遠くても
お客さまはお客さまなので
当然、不公平はないのですが、

わざわざ交通費を出して
長い時間かけてお越しいただいているので

満足いただける写真が撮れるように

嬉しさを隠しきれない中、
いいのか悪いのか
自然と力が入ってしまいます。

 

 

2022.10.10

竹田写真館の十周年展 特別公開 10組の家族写真 07









一年目ではまだまだ
お互い緊張してても、
数年後には親戚のおっちゃんに
会いに行くようになっていく。

自然な表情が出てくる。

そんな写真が撮りたく、
そんな写真館をやりたくて、

「毎年撮る」ことをテーマに掲げました。

年々関係性を築いていける
そんな写真館になっていけば

そういう思いでした。

煩わしい問診票も、
いつ撮影が始まるの?
というくらい撮影前に
たくさんお話しするのも

全てその想いの
延長線上なのです。

お子さんとの距離感もそうですが
意外とお父さんとの距離感にも
重要な役割をはたしています。

皆さん全てではないですが
奥さま主導で写真館に来られる方の割合が
圧倒的に多いです。

特に僕に近い年代の方ですと顕著です。

僕くらいの年代の男性は
シャイな方が多く
もちろん写真に対してもシャイです。
初年度はあまりしゃべってくれません。

こちらからの問いに
業務的に回答いただける
そんな感じです

でも3年4年と経つうちに
自ら喋って下さったり、
質問して下さったりします。

身の上話をして下さいます。
最近ハマっていることも教えて下さります。

そうなってきた時に
いい写真が撮れる確信が湧いてきます。

長い年月をかけて
辿り着く瞬間。

毎年撮ることで生まれる関係性。

こんな時は心の中で
「よっしゃー」と
叫んでいますし、
鳥肌が立っています。

そんな写真館なので
いきなり
いい写真撮ってくれると思わないでください。

数年後にいい写真が撮れるように
そう思っていただければ幸いです。

 

 

2022.10.09

竹田写真館の十周年展 特別公開 10組の家族写真 06


親御さんの一年はほとんど変わりません。

でもお子さんの一年には毎回毎回、
本当にびっくりしています。

というのも来られる前に
今までのお写真を見ながら、
ある程度の予想をしているのですが、
ほとんどのお子さんが、

その上をいきます。

大体、最初のお出迎えの挨拶が
「こんにちは!」とか
「ありがとうございます!!」ではなく

「おおきなったなぁ〜」
「めちゃ背ぇ、のびてない??」
から始まります。

体だけでなく、

めちゃめちゃシャイで、
心を解くのに時間をかけて撮影に臨んだ、
そんなお子さんが
ある年から入ってくるなり
「おっちゃーん」と太ももの上に座ってきてくれたり、

その逆もあって、
今まですごく親しげにしてくれてたのに
ある年から、急によそよそしくなったり。

でもこれは両方成長で、
自分自身でも思い当たることがあります。
体も成長するけど心も成長していく。

そしてそんな皆さんの変化を切り取る。

毎年お越しいただけるお客さまは
それだけたくさんの変化を残せますから
当然嬉しいですし、

毎回その年々のお話を伺いますから
よりたくさんのことを知ることができます。

下手したら親戚のおじさんより
会っているんじゃないか
詳しんじゃないか
と思うこともあります。

おかしな話ですが、
撮影するよりも会ってお話しすることに
比重が移っていってるような錯覚にも陥ります。

でもそんなうれしいお客さまと
同じくらいで
数年ぶりにお越しいただくお客様も
実はすごく嬉しいんです。

竹田写真館のこと
覚えてくださってたんだと
嬉しい気持ちになりますし、

前回の撮影
ちゃんと喜んでいただいてたんだ
ということに安堵するからです。

「毎年来れてなくてすみません」
と何か申し訳なさそうな方もいらっしゃいますが、

いえいえ!!
僕はこのような気持ちでいます!!

「毎年撮る」ことは
ノルマではなくテーマです。
大事なのは通っていただける
ことだと思っています。

ただ時間が経ちすぎると
お子さんの成長に
僕の予想と思いが全く追いつかなくて、

玉手箱かタイムマシーンか。と

当然ながら、さらにびっくりします。

 

 

2022.10.08

竹田写真館の十周年展 特別公開 10組の家族写真 05








「竹田写真館の十周年展」の展示は
写真館の歴史というよりも、
それぞれのお客さまの歴史。
そのものでした。

1、2年ではそれほど変わらないことも、
4、5年では変わっていきますし、

4、5年でもそれほど変わらないことが、
10年では大きく変わっていきます。

体の変化はもちろん
ヘアスタイルや着ているものも
当然変わっていきます。

そしてなにより10年だと
時代も大きく変わります。

体の変化もあれば、
心の変化もありますが

この時代の変化こそが
愛おしく感じる部分でもあり、
1年や2年では醸し出せない部分です。

とても重要なことは、
晴れ着のお客さまもいらっしゃいますが
普段着の、日常のお客さまだからこそ残せる。
その時代、時代。
というところは間違いなくあるなと思います。

4、5年前の服は残っていても、
10年前の服はなかなか残っていないですよね。
やっぱりそういう愛おしさが出てくるのは
10年くらい経ってからかなと
今回の展示を見て思いました。

でも、
続けてみてわかったことは
変わらないものもあるんですね。
そこが魅力的です。

 

 

2022.10.07

竹田写真館の十周年展 特別公開 10組の家族写真 04







展示会場では縦を軸に
そのご家族の歴史の通り
上から下へと飾れせていただきました。

長い年月来られている方は
丸々、縦一列に達しました。

先日、展示を観に来られたお客さまから

「携帯で撮影していたご自身の展示写真を
帰ってから何気に見ていたら、
なんと隣に飾ってあった写真のご家族は
奥さんと初めて出会った飲食店の方でした。」

というメールをいただいて、びっくりしました。

もちろん知る由もなかったことで
本当たまたまで、
そんなことがあるんだ、

と勝手に導かれてる気がしました。

でも写真を生業にしていると、
そういうことって稀にあります。

信じるか信じないかは人それぞれですけど、
自分の意思で撮ったものと、
何かの力が働いて撮らせていただいてる写真と
があるんですね。

これは不思議です。
そういう撮らせていただいた写真って
本当に稀なことで
説明ができないんですが
本当にいい写真なんです。

少し脱線してしまいましたが、
展示の話に戻しますと。

今回何度謝っても謝りきれないことが
起こってしまいました。

作業が間に合わず、
展示初日に予定数の1/3の300枚ほどしか飾れませんでした。

後半戦の三連休前にようやく予定数の900枚飾れたのですが、
醜い言い訳をすると
今回撮影させていただいたお写真を
一から見返して選びなおすところから
プロジェクトはスタートしました。

なぜかというと、10年を振り返りたかったのと、
今まではその年々のいい写真を選んでいましたが、
今回は未来から過去に遡ってセレクトができるので
その目線から何か連なるものがあるんじゃないか
という思いであえて厳しい道のりを選びました。

だからこそ本当に見ていただきたかった写真だったんですが
間に合わなかったことは
無念であり、申し訳ない気持ちで
久しぶりにどっぷりと落ち込みました。

そして最後に
改めて展示の許可をいただいたことにも感謝なんですが、
皆さん、写真のセレクトも委ねてくださいました。
これは本当にありがたっかたです。

当然ですが
本来、お渡しするお写真は
ご家族皆さんのお顔が
ある程度わかる写真をセレクトしていましたが、

今回はお顔がはっきり写っていなくても
自分目線で
印象に残っているいいシーンのいい写真を基準に選ぶことができました。

本当、こんなありがたいお客様に囲まれた
写真館は世界中見渡してもないんじゃないかと、
心が震えました。

本当にありがとうございました。

 

 

2022.10.06

竹田写真館の十周年展 特別公開 10組の家族写真 03








過去に直接お話しさせていただいたお客さまも
いらっしゃるかと思いますし、
今回の「竹田写真館の十周年展」会場で飾らせていただいていました
「館長の頭の中」で読んでいただいた方も
いらっしゃるかと思いますが、

実は竹田写真館の裏のテーマは
「思春期を残す」です。

また後日、飾らせていただきました
「館長の頭の中」はじっくり
ご紹介させていただこうとは思っていますが、

思春期の家族との写真ってほとんどないんですね。
この頃の写真といえば
友達との写真ばっかりになってきます。

鮮明に覚えている思春期のこと、
鮮明に覚えているはずの親の顔。

でもその時の親の顔を思い出そうにも
なかなか写真がない。
当然正確に思い出せない。

0歳から10歳の変化もありますが、
10歳から20歳の変化も当然あります。

でも残っている家族との写真の数は圧倒的に違います。

10歳から20歳の変化は
体もそうですが、心も大きく変化します。

そして何より親との関係性が大きく変わります。

思春期を経て
親は親になる、子どもは大人になると思うんですね。

そんな時期を撮らせていただけるんであれば
これは毎年撮らせていただいている
写真館冥利につきます。

次の10年を考えると
親と子が密に関わる最後の10年。

まさにそのご家族の歴史の中での集大成であり、
ハイライトだと思っています。

そして毎年撮らせていただいているからこそ
そう言った時期の写真も撮れるんじゃないかな
という思いもあります。

奇しくも竹田写真館も10歳を迎えました。
開館当時、同じ頃にご結婚、ご出産を迎えられて
通っていただいているお客さまのお子さんも
これから思春期に突入します。

正直、お子さんは笑っていなくても、後ろ向いててもいいんです。

そこに映る親御さんの嬉しそうなお顔を
何十年か先のお子さんに残してあげたい。
見せてあげたい。
親の愛情の深さ、偉大さを感じてもらいたい。

おこがましいですが
そんなお手伝いができれば。

まさにこれからの10年は、
竹田写真館のセカンドステージな予感がします。

 

 

2022.10.05

竹田写真館の十周年展 特別公開 10組の家族写真 02







写真館に行くということは、
飲食店に行くことと比べても
なかなかハードルが高いことだと思います。

それは単純に比べると、
必要か必要でないかだと思います。

自分たちでいくらでも撮影できる時代ですから
お金を出して、時間を割いてまで、わざわざ、、、
となるのもすごくわかります。

そんな中、ご結婚、ご懐妊、ご出産、七五三、ご入学、ご卒業、成人式、などなど。

まずはこういうきっかけがあって、
最初の一枚となることが多いですが。

せっかく重たい腰を上げて
ハードルが高い写真館に行っても
撮影がいい思い出とならなければ続かない。

一生に一度の写真を撮る写真館じゃなくて
通って頂く写真館を目指すなら、
まずは面白がってもらわないといけません。

「毎年撮る」ことをテーマに掲げて良かったことは
皆さん、最初からわかっていただいた上で
それぞれ面白がってお越しいただける。

お揃いコーデで来られたり、
ご家族でお洋服のトーンを合わせて楽しまれたり、
毎回同じスタイリングで来られたり、
毎回同じポーズの方、未来を予想してポーズを決められる方。

ちなみに僕はポージングひとつ一切、口出ししません。

「頭の中にあるやりたいことは全部やってください。
撮って、仕上がりを見て、やっぱり恥ずかしかったら
隠しておいたらいいだけですから。
撮らなかったら残りませんよ。」

一つだけ言うことはこれです。
あれしとけばよかった。がないように。
お客さまの頭の中にあるものを表現していただく。

面白がっていただくことが何よりの続ける秘訣だと思います。

そうじゃないと、
続かないどころか
いい写真も撮れないなと思います。

竹田写真館は、
お客さまの面白がる気持ちに
ただ乗っからせていただいているだけなのです。

 

 

2022.10.04

竹田写真館の十周年展 特別公開 10組の家族写真 01












「毎年撮る」ことをテーマにスタートした写真館で
今まで10年間の中で、定期的に通って撮っていただいているお客さまの
貴重な貴重な家族写真を順次公開させていただきたいと思います。

今までプライバシーの観点から
撮影させていただいたお客さまのお写真をSNSなどで積極的に使用すること避けてきましたが。
「竹田写真館の十周年展」の展示内容、
ならびに竹田写真館のことを少しでも多くの方に知っていただきたい、
そんな自身のわがままのために、
またまた今回も特別に許可をいただき掲載させていただけることになりました。

お客さまにもかかわらず
いつもご協力いただきまして誠にありがとうございます。

「百聞一見に如かず」ということで。
通っていただいています皆さんの思いと写真が持つ力の
共作。

是非遠くまで届くといいなと思っています。

 

 

2022.10.02

竹田写真館の十周年展 御礼の挨拶










展示が終わってから一週間が経ち、
本日より通常営業が始まりました。

尾を引きずっていました
センチメンタルな思いも、
一気に解消されました。

改めまして、
竹田写真館の十周年展に
お写真の展示をご了承頂きました皆さま
ご来場頂きました皆さま、
携わって頂きました皆さま、
暖かく見守って頂きましたご近所の皆さま。
本当にありがとうございました。

また何より今までお越しいただきました全てのお客さま、
竹田写真館に関わって頂いています皆さま、
本当にありがとうございました。

またこちらのダイアリーにて
竹田写真館の十周年展の軌跡、
アップしていきたいと思います。
たまに覗きにきていただければと思います。

今回、
展示を終えた翌朝、展示風景の撮影と片付けをはじめましたが、
なかなか捗りませんでした。
それはこの空間を壊したくないのと、
もう少しこのままにしておきたいという気持ちでした。

自分自身、割とあさっりしている性格で昨日より明日のタイプなんですが、
人生で数回しかないほどのセンチメンタルな気持ちが襲ってきました。

なぜそのような気持ちになったか
日が経って気付いたことは

10周年とはただの通過点でもあるのですが、

こうやって展示、イベントをさせていただいたことで
一つの大きな区切りとなりました。

それは今まで大事に大事に育んできた
竹田写真館の10年との別れの儀式でもあったんだなと。
そしてまた、ここから新しい竹田写真館の歴史をがはじまる。

そこに気付いた時に
全てがすぅーと落ちて、
楽な気持ちになりました。

沢山の思い出がある10年ではありますが、
そこをなんとか振り払って。
また新たなステージに進んでいきます。

消化するのに本当に時間がかかってしまいましたが、
本日よりまた装い新たに第二章始まりました。

この度はたくさんのお祝いのお言葉いただきまして
ありがとうございました。
次の10年に向け大きな助走が取れました。
これからも一組一組、
大切に撮影させていただいて、
またこういった機会を設けれるように
精進して参ります。

今後とも竹田写真館をどうぞ末長くよろしくお願いいたします。
この度は本当にありがとうございました。

竹田写真館 館長 竹田俊吾

 

 

2022.09.28

展示写真のお渡しについて


お写真掲載許可いただいた皆さま

この度は竹田写真館の十周年展に
貴重なお写真の展示許可いただきまして
ありがとうございました。

無事に終了致しましたので、
お渡しする場を設けようと思います。
10月1日(土) 午前中(未定)と14時ごろから17時ごろ
写真館で片付けしてますので
取りに来られる方は直接お渡しします。

一つお願いがありまして、
たくさんの中から探さないといけませんので
前日までに竹田写真館のホームページの
お問合せフォームよりご連絡いただけますでしょうか?
スムーズにお渡しできるように準備しておきます。
SNS等は見ていない可能性がありますので
必ずお問合せフォームよりお願いします。

そのほかの受け渡し方法としまして、
ご希望の方は着払いになってしまいますが
ゆうパックで送らせていただきます。

また次回お越しになられる予定のお客様は
そのタイミングでお渡しします。

点数にもよりますが、一年ぐらいは保管しておく予定です。

また本来は両面テープと、強力なノリで張り合わせた上で
重しをのせて、しっかり糊付けしますが、
今回準備に時間がなくて両面テープでしか止めていません。
めくれが生じる場合がございますが、
ご容赦ください。
展示による汚れのあるものもあります。
こちらもすみませんがよろしくお願いいたします。
では引き続きよろしくお願いいたします。

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